独キオン・グループ傘下のフォークリフト大手リンデ・マテリアル・ハンドリングは5月11日、ドイツのアシャッフェンブルク工場で、敷地内に整備したグリーン水素の生成設備と、燃料電池を動力源とするフォークリフト21台の運用を開始した。当該プロジェクトは、ドイツ連邦デジタル・交通省の資金支援を受けている。グリーン水素の生成や燃料電池フォークリフトの運用で自ら集めた知見を、今後の顧客サービスに活用していく。
具体的には、PEM型水電解装置を設置し、再生可能エネルギーを使用して1日あたり50kgのグリーン水素を生成することができる。グリーン水素の貯蔵設備の容量は450バールで最大120kgとなっている。フォークリフト21台の内訳は、荷重5トンのリンデ「E50」が12台、荷重3.5トンのリンデ「E35」が9台となっている。このフォークリフトは、燃料電池が生成した電力をリチウムイオン電池に充電して動力として使用する仕組み。