タイル製造の独シュトイラー・フリーゼングルッペは4日、ブレーメン区裁判所に民事再生手続きの適用を申請した。建設コストの高騰と金利の急上昇を受けて住宅需要が大きく縮小していることから、経営が悪化している。経営権を温存したうえで再建を図る意向だ。
同社は壁用・床用タイルの国内有力メーカーで、ドイツ北部のブレーメン、ブレーマーハーフェン、南部のミューラッカー、東部のライスニヒに拠点を持つ。従業員数は650人。需要減少のほか、エネルギー価格乱高下の直撃も受けた。声明によると、市場の先行きを予測して行ったエネルギー調達が、スポット市場価格の想定外の急落で裏目に出たという。
経営陣は今後、潜在的な戦略パートナーの協力を受けて再建計画を作成し、経営の立て直しを目指す。