上期のBEV新車登録32%増加、日本車はトヨタなど4ブランドが3ケタ増に

ドイツ連邦陸運局(KBA)が13日に発表した電気自動車(BEV)の1-6月期の新車登録台数(乗用車)は前年同期比31.7%増の22万244台に拡大した。1-3月期は前年同期比の増加幅が13.2%にとどまっており、4-6月期に加速したことがうかがわれる。

1-6月期の伸び率が最も大きかったブランドはトヨタで、560.0%に達した。これにMGロエベが380.4%、ボルボが334.3%、レクサスが310.0%で続いた。マツダ(209.3%)とセアト(143.0%増)、スバル(100.0%増)も伸び率が3ケタ台と大きい。日本勢はBEVで出遅れているが、モデル投入を通した追撃の成果がようやく出始めているもようだ。

登録数が最も多かったブランドは米テスラで、3万6,348台を記録した。2位はVWで3万4,414台。VWは1-3月期時点ではテスラに大きく水をあけられていた。3位以下ではメルセデス(1万6,913台)、アウディ(1万4,415台)、BMW(1万2,845台)、現代(1万2,097台)が1万台を超えた。

日本車はマツダの1,825台が最高。トヨタは1,650台、日産は1,016台、ホンダは87台、スバルは42台、レクサスは41台、スズキは2台だった。その他の日本ブランドではBEVの新車登録がなかった。ホンダは79.7%減、日産は49.3%減と大きく落ち込んでいる。

中国勢は長城汽車(GWM)が614台、蔚来汽車(NIO)が350台、比亜迪汽車(BYD)が224台、愛馳(AIWAYS)が39台、マクサスが13台だった。

乗用車新車登録に占めるBEVの割合は15.8%で、前年同期を2.3ポイント上回った。同割合が最も高かったのは愛馳、ルーシッド、蔚来、ポールスター、スマート、テスラの6ブランドで、100%に達した。これに比亜迪が98.2%、長城が97.8%、マクサスが92.9%、MGロエベが82.0%で続いた。そのほかのブランドはすべて30%未満で、ミニの27.5%が最高だった。現代は24.2%、フィアットは23.9%、プジョーは22.2%、ボルボは20.6%でこれに続いている。

ドイツ車はポルシェが15.0%、VWが13.2%、メルセデスが11.6%、アウディが11.5%、BMWが11.5%、オペルが10.5%、フォードが3.8%。日本車はマツダが8.0%、日産が6.5%、トヨタが4.4%、ホンダが3.3%、レクサスが2.9%、スバルが2.0%、スズキが0.0%となっている。

BEVにプラグインハイブリッド車(PHV)と燃料電池車(FCEV)、ハイブリッド車(HV)、天然ガス車、水素燃料車を加えた環境対応車の新車登録台数は15.2%増の63万1,581台に拡大した。乗用車全体に占める割合は45.2%で、前年同期(44.3%)を0.9ポイント上回った。

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