衣料品製造のアーラースを小売事業者が買収

4月に経営破たんした独男性衣料品メーカー、アーラースの管財人は17日、独衣料品小売大手のレーターが同社を買収することで合意したと発表した。アーラースが展開するブランドのライセンサーが同意すれば取引は成立する。取引金額は非公開。

アーラースは104年の歴史を持つ老舗企業で、高級ブランド「ピエールカルダン」「バルデッサリーニ」「オットー・ケルン」「ピオニーア」を展開してきた。レーターはこれらブランドのほか、ポーランド、スイス、フランス、オーストリア、ハンガリーの子会社とスリランカの工場を取得する。従業員1,600人のうち1,300人を継続雇用する意向だ。

レーターは1972年の設立。衣料品チェーン「モーデパーク・レーター」を独墺で計48店舗、展開している。ピエールカルダンなどアーラースが製造する衣料品をこれまで取り扱ってきた。雇用規模は2,300人に上る。

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