独乗用車生産予測を引き上げ、23年は15%増に

独自動車工業会(VDA)は20日、20203年の国内乗用車生産台数予測を引き上げた。部品不足の解消が進んでいるためで、前回予測(5月初旬)の前年比「9%増の380万台」から「15%増の400万台」へと上方修正した。国内新車登録台数と輸出台数もそれぞれ「4%増」から「6%増の280万台」、「10%増の290万台」から「16%増の310万台弱」に引き上げている。

ただ、高インフレなどを背景に新規受注が世界的に減少していることから、需要が回復しなければ先行きは厳しい。ヒルデガルト・ミュラー会長は生産、国内新車登録、輸出の水準がコロナ禍前の2019年実績を大幅に下回っていることも踏まえ、安心できる状況にはないと危機感を示した。

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