電機大手の独シーメンスは21日、産業用コネクティビティの試験室をエアランゲン拠点(キャンパス)のシーメンス・テクノロジーセンター内に開設したと発表した。顧客が様々な無線通信シナリオをテストし、最適のソリューションを見つけられるようにする狙い。手間とコストを圧縮する効果も見込めるとしている。
同試験室は面積が300平方メートル。産業用無線LAN、5G、リアルタイム位置情報システム(RTLS)、RFIDの包括的なテストを産業環境下で行うことができる。コンサルティングサービスも提供する。
プロセス・オートメーション事業のアクセル・ローレンツ最高経営責任者(CEO)は、「ユーザー企業が自社の事業拠点で無線技術のメリットと枠組み条件を評価するのは難しい」と指摘。同社が今回開設した試験室には様々なコネクティビティ技術を組み合わせ、産業環境下でテストできる利点があると語った。
シーメンスは同試験室を社内の技術テストと研修でも利用する。