オンラインアンケートの独スタートアップ企業オピナリーをインド系の広告技術会社アフィニティが買収する。『フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)』紙が24日、報じた。取引金額は不明だが、100万(ユーロ)のケタ台と目されている。
オピナリーはベルリンを拠点とする2016年設立の企業。オンラインアンケートを通して顧客企業が消費者にピンポイントの広告を行えるようにしている。FAZや英『フィナンシャル・タイムズ』などの有力メディアも同社の協力を受けて読者アンケートを行っている。従業員数は30人。これまでに計450万ユーロの資金を投資家から調達した。売上高は数百万ユーロで、利益を確保しているという。
アフィニティはインドの起業家ラヴィン・パンジャビ氏が06年に設立した企業。米国に本社を置くものの、従業員400人の大半はインドで勤務している。オピナリーを通して自社の商品を販売するなどして、欧州事業を強化する意向だ。オピナリーはアフィニティの傘下に入ることで米国とアジア市場を開拓していく。