車部品のドクター・シュナイダーを印社が買収

インドの自動車部品大手サンバルダナ・マザーサン・インターナショナル(SAMIL)は24日、経営破たんした独同業ドクター・シュナイダーを買収することで合意したと発表した。研究開発などでシナジー効果を見込めることから傘下に収める。取引金額は1億1,830万ユーロ。欧州独禁当局の承認を経て取引が2024年10-12月期に完了すると見込んでいる。

ドクター・シュナイダーは内装部品の有力メーカーで、ドイツのほかスペイン、ポーランド、米国、中国に拠点を持つ。雇用規模は4,500人。売上高の9割以上をメルセデスやフォルクスワーゲン(VW)グループなどドイツを中心とする欧州自動車メーカーとの取引が占める。コロナ禍1年目の20年に売上高が20%減の4億2,500万ユーロへと大幅に縮小。経営再建を進めてきたが、昨年9月に事業資金が枯渇し経営に行き詰まった。

SAMILはこれまでに独自動車部品メーカー2社を買収している。09年にバックミラー製造のシェーフェナッカー(現リフレクテック)、11年に樹脂部品のペグフォルム(サンバルダナ・マザーサン・ペグフォルム=SMP)を傘下に収めた。

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