ハンガリー中銀が金利据え置き、11月に利下げの予想も

ハンガリー中央銀行は25日、政策金利を13%に据え置くことを決めた。据え置きは
10会合連続。インフレの鈍化が続く中、現行の金利水準はインフレリスクを抑える
のに十分だと判断した。
政策金利の下限となる翌日物貸出金利も12.5%に据え置いた。上限となる翌日物有
担保付貸出金利は前回に続き1ポイント引き下げ、17.5%に設定した。また、翌日
物預金金利を16%から15%に引き下げた。 同国の6月のインフレ率は前月から1.4
ポイント減の20.1%に縮小した。インフレ率の低下は5カ月連続。食品や燃料をは
じめ幅広い製品で価格の上昇ペースが鈍化している。中銀は今後について、金融引
き締めや世界的な一次産品価格の下落、国内消費の低迷によりディスインフレ効果
が一層強くなり、年末までに一桁台まで下がると予想する。年間インフレ率予測は
今年が16.5〜18.5%で、来年は3.5〜5.5%、2025年は2.5〜3.5%まで下がるとみ
る。
中銀は声明で、インフレ期待を確実に固定し、インフレ目標を持続可能な方法で達
成するためには、引き締め政策を継続する必要があると指摘。現在の状況は「慎重
かつ段階的な」アプローチが必要だとし、インフレリスクの改善が持続する場合に
は一連の金利引き下げを政策金利にも適用していく方針を繰り返した。蘭ING銀行
は11月に1ポイントの利下げが行われると予想している。

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