機械大手の独デュルは7月31日、持続可能な塗装技術の分野で自動車大手メルセデスベンツと長期戦略パートナーシップを締結したと発表した。二酸化炭素(CO2)無排出の塗装を実現し、標準化する考えだ。ヨッヘン・ヴァイラオホ社長は「塗装プロセスのエネルギーの最適化は自動車を炭素中立で製造するための中心的な前提である」と述べた。
メルセデスがドイツに持つ工場の塗装設備を刷新していくことで基本合意した。第一弾としてジンデルフィンゲン工場の塗装を持続可能なものへと改める。すでに計画を進めており、来年にも納入する見通しだ。同プロジェクトをベースに他の工場の塗装施設も刷新していく。
両社の協業では塗装工程のエネルギー消費量を車体1個当たり、現在の半分以下の400キロワット時へと引き下げる。デュルのエネルギー管理ソフトウエアと省エネ技術を通して実現する。エネルギーは再生可能エネルギー電力へと一本化。化石燃料は一切、使用しない。