トルコ統計局(TUIK)が3日発表した7月の消費者物価指数(CPI)の上げ幅は前年
同月比で47.83%となり、前月の38.21%から9.62ポイント拡大した。インフレ率の
上昇は9カ月ぶり。市場は47.3%の上げ幅を予想していた。通貨リラ安に加え、ガ
ソリンを含む燃料税の税率引き上げが大きい。
上昇率を分野別にみると、「住居費・公益料金」で前月の14.8%から19.3%に拡大
した。「運輸(自動車燃料含む)」は増税が響いて22.4ポイント増の43.4%に急上
昇。「食品・非アルコール飲料」は6.8ポイント増の60.72%、「医療」も10.2ポイ
ント増の75.9%に上昇し、全体を押し上げた。
同国の中央銀行は前回7月の会合で追加利上げを行い、政策金利を2.5ポイント増の
17.5%に引き上げた。だがインフレを抑え込むどころか再びのインフレ上昇を招い
ており、利上げの実効性には疑問符が灯っている。