チェコ中銀が金利を7%に据え置き、9会合連続

チェコ中央銀行(CNB)は3日、主要政策金利である14日物レポ金利を7%に据え置
くことを決めた。据え置きは9会合連続。ロンバート金利(上限金利)と公定歩合
(下限金利)もそれぞれ8%、6%に据え置いた。インフレ率は低下が続くが、依然
高水準にあることから高金利を維持して確実に押し下げる。
同国の6月のインフレ率は前月比1.4ポイント減の9.7%となり、5カ月連続で低下し
たものの、目標値の2%を大きく上回っている。今後についてCNBは、現行の引き締
め政策を踏まえると今年7-9月期から下がり始め、2024年は2.1%まで下がるとみ
る。
CNBは声明で、財政拡大と予想を上回る賃金の上昇、インフレ期待の高まりがイン
フレリスクを強めていると指摘。インフレ率を2%寄りで安定させるため高金利を
維持する方針を繰り返した。また、通貨コロナの相場安定を目的に2022年5月に導
入した為替介入措置について、同年10月を最後に行っておらず、今回で終了すると
した。
蘭ING銀は、中銀が今年11月に0.25ポイントの利下げに踏み切り、その後は数カ月
に渡り緩やかな引き下げを続けると予想している。

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