不動産大手ヴォノヴィアが第2四半期も巨額評価損を計上

独賃貸住宅最大手のヴォノヴィアが4日発表した2023年4-6月期(第2四半期)決算の最終損益は20億4,230万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(18億1,210万ユーロ)から大幅に悪化した。保有する不動産の評価額を27億ユーロ引き下げたことが響いた格好。住宅市場の低迷を受け資産価値が目減りしており、同社は1-3月期にも34億ユーロの評価損を計上した。ロルフ・ブーフ社長は安定化の兆しが出てきたとして、近い将来に底打ちするとの見方を示した。

営業利益(EBITDA、調整済み)は0.6%増の67億8,120万ユーロに拡大した。主力の賃貸事業が旺盛な需要を受けて10.3%増となったことが大きい。売上高は1.5%増の14億9,500万ユーロだった。

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