南東欧諸国の人工知能(AI)スタートアップのほぼ半数が、今後2年以内に100万
ユーロ以上の資金を調達したいと考えている。ルーマニアのスタートアップ・アク
セレレーターであるテクセレレーター(Techcelerator)がグーグル・フォー・ス
タートアップス(Google for Startups)と共同でまとめた最新報告『RO・AIマッ
プ』で明らかになった。
報告によると、今年に入って、ルーマニアを始めとする南東欧諸国のAI新興企業に
対する国際的な注目が急激に高まっている。また、最近の傾向としては、保健、金
融(フィンテック)、農業、製造、物流、小売、サステナビリティといった特定分
野に焦点を当てるスタートアップが多くなっている。
報告には、AIを活用する南東欧の新興企業250社の情報がまとめられた。うち、半
数以上が2020年以降の設立だ。
これらの企業に今年の大きな目標を聞いたところ、「顧客を増やす」を挙げたとこ
ろが3分の1を占めた。ほかには「新規資金調達」、「従業員拡大」、「新規市場参
入」、「製品・サービスの市場投入」が多かった。
東欧諸国における2021年の企業のAI導入率を国別でみると、スロベニアが12%でダ
ントツの1位。2位はスロバキアの5%だった。