トヨタ自動車は21日、チェコ中部コリーンの小型車工場で生産を停止した。現地サ
プライヤーの火災により部品調達に支障が出ているため。チェコ法人の広報は、生
産再開の目途は立っておらず、生産計画への影響は避けられないとの見方を示し
た。1日当たり約1,000台を生産する同工場は2月にも中国から調達する部品の不足
により生産を停止していた。
火災を起こしたのはプラハ近郊のベロウンにある自動車用プラスチック部品メー
カーのノバレス・CZ・ゼブラク(Novares CZ Zebrak)。『ラジオ・プラハ』によ
ると、火災で生産棟と倉庫棟が焼失した。同社の火災により同国に工場を持つシュ
コダ自動車や、韓国の現代自動車も影響を受けるとみられる。
トヨタはコリーン工場をトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・チェコ
(TMMCZ)を通じて操業し、「ヤリス」と、下位モデル「アイゴ」を生産してい
る。従業員は約3,600人。