エネ大手シュテアグを西投資会社が買収

ルール工業地域の自治体系企業連合KSBGは25日、エネルギー子会社シュテアグをスペインの投資会社アステリオンに売却することで合意したと発表した。シュテアグの全株式を約26億ユーロで譲渡する。年末までの売却手続き完了を見込む。

シュテアグは石炭発電所を国内6カ所で展開するシュテアグ・パワーと、再生可能エネルギー事業を手がける新設のイコニー(Iqony)の2部門からなる。従業員数は約5,800人、売上高は約28億ユーロ。シュテアグ・パワーの発電量はドイツ全体の約5%を占める。

KSBGはドルトムントやエッセンなどルール工業地帯の都市のエネルギー公社6社が出資する企業連合。2011年に当時、複合企業だったエボニック・インダストリーズから電力部門シュテアグの株式51%を取得して子会社化し、14年に完全子会社化した。シュテアグは巨額の脱炭素投資資金を必要としていることから、KSBGは22年に売却方針を打ち出していた。

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