パワーコンディショナーのSMAソーラーが米国に工場建設の方向

パワーコンディショナー大手の独SMAソーラーが米国に工場を建設する方向で検討を進めている。北米市場の重要性が高まっているうえ、米インフレ抑制法(IRA)に基づく手厚い助成を受けられるためだ。広報担当者は経済紙『ハンデルスブラット』に、「米国でインフレ抑制法の恩恵を最大限受けるための選択肢を現在、検討している」ことを明らかにした。投資するかどうかの決定を数週間以内に下すもよう。

アメリカ大陸事業は急成長しており、昨年は同社売上の24%を占めた。欧州に次ぐ2番目に大きな市場となっている。製品をドイツで生産し北米に輸出することはコスト面でデメリットが大きいため、現地工場の設置が視野に入ってきた。

ただ、ドイツ本国の生産事業も強化する意向で、4月には本社所在地ニーステタールで新工場の建設を開始した。パワーコンディショナーと蓄電池の生産能力を2025年から現在の2倍の40ギガワットに拡大する計画だ。

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