クロアチアで豚肉NFTを発行、食肉産業支援を目的に

クロアチアの畜産業者アグロポークとフィンテック企業ブロク・ビー、IT企業ビヨ
ンディが先週、豚肉の非代替性トークン(NFT)を取引する「ゴーアグロ
(GoAgro)」プラットフォームを立ち上げた。国内食品産業を支援する狙いだ。
5回に分けて合計24万トークンを売却する。価格は1トークン当たり250ユーロ。豚
肉100キロの相場を目安にしたという。収益をアグロポークの運営する養豚場の資
金とする。900日後にトークンが満期を迎えた際、投資家には◇再投資◇売却◇豚
肉107.5キロと交換——の選択肢がある。
アグロポークのクレシミル・クテロヴァツ(Kuterovac)社長はプロジェクトにつ
いて、「豚農場が特に減っているクロアチアで、生産者と消費者を直接結びつける
のが目的」と話した。同国ではアフリカ豚熱(ASF、旧称:アフリカ豚コレラ)が
最近発生し、農家に大きな影響が出ている。また、国内生産は需要の40%しかカ
バーできていない。
NFTとは、Non Fungible Token(代替不能なトークン)の略で、世界に一つしかな
いデジタル資産を意味する。ブロックチェーン技術を用いるため、コピーしたり偽
造したりできないのが特長だ。

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