BPが独に巨額投資、30年までに100億ユーロ

エネルギー大手の英BPは13日、主要市場ドイツへの巨額投資計画を発表した。2030年までに最大100億ユーロを投じ、GX(グリーントランスフォーメーション)を促進する。

投資は(1)モビリティとコンビニ事業(2)製油所(3)グリーン水素(4)再生可能エネルギー電力――の4分野で行う。モビリティでは乗用車向けの超高速充電ケーブルを現在の約1,700本から2万本へと拡大。充電網を大幅に拡充する。中型・大型トラックがバイオ圧縮天然ガス(CNG)、バイオ液化天然ガス(LNG)、水素など代替燃料の補給や充電を行う拠点網も構築する意向だ。

リンゲンとゲルゼンキルヒェンにある製油所では製造プロセスと製品の分野で二酸化炭素(CO2)排出量を減らしていく。

グリーン水素プロジェクトではリンゲンに100メガワット級の電解槽を設置する。また、ヴィルヘルムスハーフェン港にアンモニアの輸入ターミナルを設置することを検討する。アンモニアをクラッキングして28年から水素を年13万トン製造。パイプラインでライン・ルール地方などの需要地に輸送することを想定している。

再生エネ電力の分野では4ギガワットの洋上風力発電パークを北海に建設する。グリーン水素の製造や電動モビリティの拡充、製油所の脱炭素化に活用する意向だ。

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