英北海移行局(NSTA)は15日、同国で初めて実施した二酸化炭素(CO2)貯留ライセンス入札で、計14社が21件のライセンスを取得したと発表した。落札企業には英BP、シェル、伊エニなどのエネルギー大手や、CO2回収・貯留の専門企業ペレンコ、ネプチューン・エナジーなどが含まれる。独ヴィンタースハル・デーエーアーも豪シネルギア・エナジーCCSのパートナーとして貯留事業に参画する。
今回の入札対象となった貯留場は廃石油・ガス田と塩水帯水層で、面積は合わせて1万2,000キロ平方メートル。NSTAは2030年までに最大で年3,000万トンのCO2を貯留できるようになると予想している。これは英国で発生するCO2(3億4,150万トン=21年)の約10%に相当する。35年までには5,000万トン超に拡大する目標だ。