ベトナムのビンファスト、BEVを年内に欧州市場投入

ベトナムの複合企業ビングループの自動車子会社ビンファストが電気自動車(BEV)を年内にも欧州市場に投入する計画だ。ル・ティ・トゥ・トゥイ社長がロイター通信に21日明らかにしたもので、当局の承認取得後、ベトナム北部の工場からフランス、ドイツ、オランダ向けに輸送を開始する。BEV「BF8」を第4四半期にも顧客に引き渡せるとみている。

消息筋によると、引き渡し台数は約3,000台に上る。トゥイ氏は来年には「VF6」「VF7」「VF9」も欧州に投入する見通しを明らかにした。

欧州市場では中国製電動車の販売が急増しており、1~7月の実績は前年同期の3倍の約7万台に拡大した。欧州連合(EU)欧州委員会のフォンデアライエン委員長はこれを踏まえて先ごろ、中国製の電動車が不当な補助金を受けEUで安価に販売されている疑いで調査に着手するする意向を表明した。調査で不当性が確認されれば反補助金関税が課されることになる。ビンファストにとっては追い風となりそうだ。

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