Ifo経済研究所が25日に発表した9月のドイツ企業景況感指数(2015年=100)は前月を0.1ポイント下回る85.8だった。下げ幅はこれまでに比べ縮小したものの、指数の水準自体は依然として極めて低い。減少も5カ月連続となった。クレメンス・フュスト所長は「独経済界の景況感は悪い状態が続いている」と述べた。
現状判断を示す指数が0.3ポイントン減の88.7となり、全体を押し下げた。同指数の悪化は6カ月連続。今後6カ月の見通しを示す期待指数は0.2ポイント増の82.9となり、5カ月ぶりに改善した。
景況感を部門別でみると、製造業はわずかに上昇した。現状判断がやや改善したためで、期待指数は落ち込んだ。新規受注の減少が続いている。
サービス業の景況感が6カ月連続で悪化した。売り上げの縮小を受けて現状判断が大幅に悪化したためだ。期待指数はやや上昇した。
流通業の景況感は先行き見通しの改善を受けて上昇した。現状判断は悪化している。
建設業の景況感は09年1月以来の低水準に落ち込んだ。現状判断と期待指数がともに低下した。