シーメンスがプライベート5Gインフラを市場投入

電機大手の独シーメンスは28日、独自開発したプライベート5Gインフラを市場投入すると発表した。製造業での利用に特化したトータルソリューションで、モバイルロボットや無人輸送システムなどの自動化機器をサポートするローカル5Gネットを顧客メーカーのニーズに応じてオーダーメイドに構築する。まずはドイツ市場で販売。他の国にも漸次、投入していく。

同社が開発した5Gインフラは大容量通信、超低遅延伝送、同時多接続を実現する機器である5Gコアと、RAN(無線アクセスネットワーク)で構成される。様々な端末が接続し通信できる。

市場投入に先駆け、カールスルーエにある自社工場でテストと改良を行い、工場の様々な環境に対応できるようにした。独鉄鋼大手ザルツギターがパイロット顧客としてすでに使用している。ザルツギターの役員は「わが社は単なる5Gインフラではなく、鉄鋼産業の巨大な要求に対応できる5Gインフラを構築したいのだ」と明言。ネットワークソリューション分野の長年のパートナーであるシーメンスとプライベート5G分野でも協業することを決めたと強調した。

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