シュコダ自、23年1-9月期は47.2%の増益

独フォルクスワーゲン(VW)グループのチェコ子会社であるシュコダ自動車は10月
27日、今年1-9月期の営業利益が前年同期比47.2%増の12億6,000万ユーロに拡大し
たと発表した。売上高営業利益率も0.8ポイント増の6.4%へ上昇した。同社では、
ロシア事業非継続の影響を織り込んだ形でこの結果を出せたことに自信を示してい
る。ただ、今後の見通しでは、洪水被害に遭ったスロベニアの取引先からの部品供
給が不安定となったことを理由に、通期の数字に影響が出る可能性を指摘した。
世界販売台数は17.9%増の64万2,200台。フル電動車(BEV)「エンヤック」が
47.6%増の5万4,400台を売り上げ、増益をけん引した。チェコ、スロバキア、フィ
ンランド、オーストリア、スイスの5カ国で、1-9月期EV販売ランキングの3位内に
入る好調ぶりだった。
モデル別販売数をみると、中核モデルの「オクタビア」が前年同期比35.8%増の14
万5,000台で1位。これに「カミック」(8万5,300台)、「コディアック」(8万
1,200台)、「カロック」(7万5,800台)が続いた。生産台数は14.6%増の74万
1,500台だった。
設備投資は16.9%減の5億300万ユーロ、ネットキャッシュフローは22.3%増の10億
1,500万ユーロだった。
また、VWがグループ戦略として掲げる事業国際化の一環として、9月にはベトナム
市場への参入を果たした。

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