ハンガリー商用車大手ラーバ、トルコ軍需企業と戦闘車両を合弁生産

トルコの軍需企業ヌロル・マキナ(Nurol Makina)は10月31日、ハンガリーの商用
車大手ラーバ(Raba)と合弁で同国軍向けに軽装甲機動車「ギドラン(Gidran)」
を生産すると発表した。ハンガリー軍の刷新に向けた取り組みの一環。200人の雇
用を創出する。
ギドランはヌロル・マキナの装甲車両「ヌロル・エジュデル(Nurol Ejder)」の
四輪駆動タイプをベースとする。これまではハンガリー国内でノックダウン生産
(KD)がされてきた。両社は今後、合弁会社「ギドラン」を設立し、ラーバが拠点
を置く西部のギョールでライセンス生産を行う。完成品の輸出も視野に入れる。
ギドランはハンガリー軍で高い性能評価を受けている。同国のクリストフ・サラ
イ・ボブロブニツキー国防相は、軍の刷新と国内経済の発展に貢献する形で本格的
な防衛産業を構築する必要があると指摘。「ハンガリーはトルコを戦略的なパート
ナーとみている」と述べた。

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