米が対ロ追加制裁でLNG開発事業を対象に、日本も権益保持

米国政府は2日、ロシアへの追加制裁措置を発表した。ロシアのエネルギー能力を
はじめ、制裁逃れ、無人機(自爆ドローン)などを標的にしたもので、日本勢が一
部権益を持つ北極圏での液化天然ガス(LNG)生産事業「アークティックLNG2」の
事業体など新たに数百の個人や団体を対象に加えた。
アークティックLNG2はロシアの民間ガス最大手ノバテクが北極圏ギダン半島で進め
ている。日本勢は三井物産と石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が合弁会
社ジャパン・アークティックLNG(オランダ)を通じて10%を出資する。
ノバテクは9月、アークティックLNG2が来年初めから輸出を開始する予定だと発表
していた。今回の制裁により同事業がどの程度影響を受けるかは不透明だ。
三井物産は3日、声明を発表し、影響を精査して必要な措置を適切に講じる方針を
示した。制裁措置を含めて法令を遵守し、日本政府を含む利害関係者と連携しなが
ら適切に対応するとしている。

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