ポーランド政府はこのほど、国内初の衛星コンステレーションの構築に向けて、欧
州宇宙機関(ESA)と提携契約に調印したと発表した。2027年にまず少なくとも4基
(光電子衛星3基、レーダー衛星1基)を打ち上げる。政府が予定費用8,500万ユー
ロを負担し、ESAは衛星の設計・製造・打ち上げ・立ち上げを支援する。これによ
り、ポーランドの地球観測能力強化が見込まれる。
「カミラ」は、土地利用データの収集や、収穫高予測など農業分野への応用、環境
変動・インフラの監視、水循環モニタリングでの活用が想定されている。また、洪
水リスク評価や国境監視など、災害や安全保障面でも活躍すると期待される。
衛星コンステレーションは、多数の小型の人工衛星を低軌道に打ち上げて一体的に
運用する仕組みを意味する。