鉱工業生産4カ月連続で減少、9月は-1.4%に

ドイツ連邦統計局が7日発表した9月の鉱工業生産指数(2015年=100)は物価調整後の実質に季節・営業日数を加味したベースで前月比1.4%減の94.6(暫定値)となり、4カ月連続で落ち込んだ。製造業とエネルギーで低下し、全体が押し下げられた。

製造業の生産指数は1.7%減少した。消費財が4.9%、中間財が1.9%、投資財が0.2%の幅で落ち込んだ。エネルギーは1.7%減、建設業は横ばいだった。

主要産業をみると、構成比重の大きい自動車・自動車部品が大幅増となった前月の反動で5.0%落ち込み、足を強く引っ張った。電気装置(4.4%減)と製薬(9.2%減)も減少幅が大きい。機械は4.1%増加した。

エネルギー集約型産業は1.7%減少した。前年同月比では8.5%低下している。

鉱工業生産を特殊要因による統計のブレが小さい3カ月単位の比較でみると、第3四半期(7~9月)は前期(第2四半期)を2.1%下回った。

8月の鉱工業生産は当初の前月比0.2%減から0.1%減に上昇修正された。

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