VWのBEV工場で生産ライン1本を停止、モーターの供給不足で

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が電気自動車(BEV)専門の生産拠点であるツヴィッカウ工場で生産ライン2本のうち1本を停止する。同工場では需要減を受け10月に2週間の減産を行ったばかり。今回はモーターの供給不足で生産縮小を余儀なくされた。dpa通信などが同社への問い合わせに基づいて報じた。

同工場向けのモーターを製造するカッセル工場で生産が滞っている。モーター部品のサプライチェーンに支障が出ているためだ。エムデン工場で現在、BEV「ID.7」の生産を立ち上げていることから、経営陣は同工場へのエンジン供給を優先することを決定。ツヴィッカウ工場の減産を決めた。

停止対象となる生産ラインではVWの「ID.5」「ID.4」と子会社アウディの「Q4 e-tron」「Q4 Sportback e-tron」を手がけている。9日の遅番シフトから約3週間、ラインを止める。

従業員1,500人が影響を受ける。生産停止期間中は勤務を研修に切り替える。

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