ドイツの世帯で現在、用いられている暖房の33.5%が使用開始から20年以上、経過していることが、独エネルギー水道産業連合会(BDEW)が9日に公表したアンケート調査結果で分かった。25年以上が全体の20.5%を占めいる。古い暖房は効率が悪く二酸化炭素(CO2)排出量が多いことから、老朽暖房をヒートポンプなどの環境にやさしい暖房へと速やかに置き換えていくことが、住宅部門の脱炭素化を進めるうえで重要なポイントとなる。
暖房の平均年齢は13.9年だった。19年の17.0歳からは大きく低下している。エネルギー源別では石油が17.7歳と高かったのに対し、ガスは12.4歳にとどまった。
ガス暖房は全体の49.5%を占めた。これに石油暖房が23.4%、地域熱が15.2%で続いた。電力ベースのヒートポンプ暖房は5.7%にとどまったものの、19年(2.2%)比では2.6倍に拡大した。