自動車部品のコンチネンタルが主力部門を再編

自動車部品大手の独コンチネンタルは13日、業績が低迷する主力のオートモティブ部門でコスト削減措置を実施すると発表した。収益力を安定的に高め、将来に向けた投資資金を自ら捻出できるようにする。大規模な人員整理を行う意向だ。詳細は12月4日の投資家説明会で明らかにする。

同社はタイヤ、ホースなどタイヤ以外のゴム製品事業を手がけるコンチテック、およびオートモティブの3部門体制を取っている。オートモティブは売上高営業利益率で6~8%を目指しているものの、2023年第3四半期の実績は2.8%にとどまった。特別要因を含めると赤字に陥っている。

経営陣はこうした状況を改めるため、25年からコストを年4億ユーロ圧縮する計画だ。事業・管理構造をスリム化し、意思決定を迅速化する。また、6つある事業分野のうち乗用車交換部品やドア・ルーフシステム制御装置などを手がけるスマートモビリティ分野を24年中に他の分野に統廃合する。

これらの措置に伴い数千人規模の人員削減を実施する。経済誌『マネージャー・マガツィン』によると、5,500人に達する見通し。オートモティブ部門の従業員数は約10万人強であることから、5%以上が対象となる計算だ。

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