チェコ新興企業、ペットフード向け培養肉を市場投入へ

チェコ新興企業のベーネ・ミート・テクノロジーズ(Bene Meat Technologies)は
このほど、自社の手がける培養肉を欧州のペットフード原材料リストに登録したと
発表した。来年中に生産量を1日数トンに引き上げ、ペットフードメーカーに供給
する計画だ。
ロマン・クシージュ社長によると、量産体制に移行することで販売価格は高価格帯
ペットフード向け原料と同水準まで下がる見通し。現在、イヌとネコに食べさせて
味を調整すると同時に、生産量の拡大に取り組んでいる。プラハ拠点のほかに新し
い立地を探し、日産規模を現行の数キロ程度から来年半ばごろまでに数トンまで引
き上げる目標だ。
ベーネ・ミートは医療機器メーカーのBTLグループが2020年に設立した。研究開発
者を80人以上擁する。当初はヒトの食用代替肉の培養に取り組んでいたが、犬猫用
に転換した。
ヒトが食べるものの場合、新規食品として欧州連合(EU)の認可を得なければなら
ないが、ペット用ではその義務はない。

ベーネ・ミート・テクノロジーズ社ホームページ
https://www.benemeat.com/en/home-page/

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