ドイツ連邦統計局が15日発表した10月の卸売物価指数(2015年=100)は前年同月比4.2%減の132.0(2015年=100)となり、20年5月以来の大きな下げ幅を記録した。同指数の下落は7カ月連続。比較対象の22年10月は物価が高水準にあり、そのベース効果で下落幅が膨らんだ。過去最高となった22年9月(138.6)に比べると4.8%低い。
全体を最も強く押し下げたのはこれまで同様、石油製品で、前年同月を16.8%下回った。石油製品の下落は8カ月連続。このほか、穀物・葉たばこ・種子・飼料(-24.8%)、化学品(-22.1%)、鉱石・金属(-14.8%)、古材・残材(-14.3%)で下げ幅が大きかった。果物・野菜・じゃがいも(+13.1%)、砂糖・甘味菓子・パン類(+11.4%)、飲料(+7.9%)、動物(+6.8%)は大きく上昇した。
卸売物価は前月比ではマイナス0.7%となり、3カ月ぶりに低下した。石油製品は平均1.9%値下がりした。