粗鋼生産が再び減少、10月は-9%に

独鉄鋼業界団体シュタールが21日に発表した10月の粗鋼生産高は、前年同月比8.8%減の287万6,000トンに落ち込んだ。前月は4カ月ぶりに拡大したが、エネルギー価格の高止まりと需要の低迷を背景に再び減少へと転じた。

電炉鋼が20.9%減の79万9,000トンと特に振るわなかった。電力価格の高騰が響いている。高炉鋼も3.1%減の207万7,000トンに落ち込んだ。銑鉄は4.7%減の186万2,000トン、熱間圧延鋼材は2.2%減の252万トンだった。

1~10月の粗鋼生産高は3,010万7,000トンで、前年同期を4.1%下回った。高炉鋼は0.2%減の2,170万4,000トンとほぼ横ばいを保ったものの、電炉鋼が12.9%減の840万3,000トンと足を強く引っ張った。銑鉄は0.4%減の1,994万5,000トン、熱間圧延鋼材は4.7%減の2,607万2,000トンだった。

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