エネ大手ヴィンタースハルの買収をアブダビ国営石油などが検討か

独化学大手BASFの石油・天然ガス採掘子会社であるヴィンタースハル・デーエーアーの買収を、アブダビ国営石油会社(ADNOC)と英独立系石油・ガス会社ハーバー・エナジーがそれぞれ検討しているとの観測が浮上している。ブルームバーグ通信が消息筋の情報として報じた。関係各社は報道内容へのコメントを控えている。

ヴィンタースハル・デーエーアーはBASFの完全子会社だった独ヴィンタースハルと、独同業デーエーアー(DEA)が2019年5月に合併して設立した企業。BASFは株式73%を保有しているものの、合併当初から売却を模索している。『ハンデルスブラット』紙の10月の報道によると、エネルギー大手のトタルエナジーズ(仏)とクイノール(ノルウェー)も関心を示しているという。

ADNOCは資金力が極めて高く、世界各地で積極的に買収を展開中。独化学大手コベストロにも関心を示しており、両社は9月に協議を開始した。

上部へスクロール