独ビール大手エッティンガー・ブラウアライは1日、ノンアルコール飲料事業の大幅強化方針を発表した。健康志向の強まりなどを背景に国内ビール需要の縮小に歯止めがかからないためで、ノンアルコール飲料の売上比率を2026年までに現在の2倍の約40%へと引き上げる。シュテファン・ブラシャク新社長は「時代精神が少し変わった」と述べた。
国内のビール消費量は長期減少傾向にあり、今年上半期も前年同期を2.9%下回った。一方、ノンアルコールビールの生産量は過去10年で2倍に増えている。
同社は国外販売も増やす意向で、売り上げに占める輸出の割合を26年までに現在の3割強から5割に拡大する目標だ。
エッティンガーは1731年創業の老舗メーカー。低価格帯のビールを手がけている。21年の売上高は3億2,400万ユーロで、380万ユーロの赤字を計上した。