ボッシュが物流用プラットホームの運用開始

自動車部品大手の独ボッシュは6日、物流事業向けにサービスを提供するデジタルプラットホームの運用を開始したと発表した。

同社は「L.OS」というプラットホームを立ち上げた。トラックの積載効率化や荷物の流れの監視、注文処理などの分野でサービスを一手に提供。物流業界が抱える効率化や持続可能性といった課題の解決に寄与していく。米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のクラウドでサービスが提供される。

主に中小企業の利用を考えている。ボッシュによると、世界の物流業界に占める中小企業の割合は95%を超え、約90%は車両台数が5台未満にとどまる。そうした企業も同プラットホームを通してデジタル化の恩恵を受けられるようになり、業務効率を改善できる。

同サービスを展開するため独自の事業ユニットを立ち上げた。従業員数は400人強。2030年までに売上高を約5億ユーロとすることを目指している。

欧州、インド、米国の運送会社50社が最初の顧客となった。内訳はドイツとインドがそれぞれ20社、米国が10社。

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