ドイツ連邦統計局が12日に発表した11月の卸売物価指数(2015年=100)は前年同月比3.6%減の131.7(2015年=100)となり、7カ月連続で低下した。比較対象の22年11月は物価が高水準にあり、そのベース効果で下落幅が膨らんだ。過去最高となった22年9月(138.6)に比べると5.0%低い。
全体を最も強く押し下げたのはこれまで同様、石油製品で、前年同月を13.9%下回った。石油製品の下落は9カ月連続。このほか、穀物・葉たばこ・種子・飼料(-24.3%)、化学品(-20.9%)、鉱石・金属(-12.8%)、古材・残材(-10.0%)で下げ幅が大きかった。果物・野菜・じゃがいも(+14.8%)、砂糖・甘味菓子・パン類(+10.1%)、飲料(+7.4%)、動物(+7.2%)は大きく上昇した。
卸売物価は前月比ではマイナス0.2%となり、2カ月連続で下落した。石油製品は平均1.0%値下がりした。