23年小売売上が実質3.1%減少

ドイツ連邦統計局が5日に発表した2023年の小売売上指数(自動車販売店を除く、推定値)は物価調整後の実質で前年を3.1%下回った。減少は2年連続。名目売上は高インフレの作用で2.4%増えたものの、物価高騰を受け消費者が支出を抑制していることから実質では大きく落ち込んだ。過去最高となった21年に比べると3.8%少ない。

23年1~11月の小売売上(暫定値)は前年同期を実質3.3%割り込んだ。部門別でみると、食料品店が3.9%、非食料品店が3.1%の幅で減少した。家具・白物家電・DIY用品販売店は7.3%減と低下幅が特に大きい。また、通販は3.7%減少しており、2年連続の縮小がほぼ確実となった。

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