独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社シュコダ自動車は10日、音声認識シス
テム「ラウラ(Laura)」に対話型生成AI「チャットGPT」の機能を搭載すると発表
した。VWの計画に沿ったもので、今年半ばから複数のモデルに標準機能として順次
導入する。
新機能はVWが提携する自動車向けAIアシスタントの開発企業、米セレンス
(Cerence)の音声制御インターフェース「Cerence Chat Pro」をベースとしてい
る。同インターフェースにはチャットGPTが統合されており、ラウラなどの音声認
識システムと組み合わせることでインフォテインメントやナビゲーション、エアコ
ンなどの音声制御のほか、複雑な質問に回答したり、ユーザーとの直感的な対話を
行えるようになる。セキュリティの観点から個人データや車両情報にはアクセスで
きないようにする。
同機能は電気自動車(EV)用プラットフォーム「MEB GP」と、小型車用グローバル
プラットフォーム「MQB EVO」を採用する「オクタビア」、「スペルブ」、「コ
ディアク」と、「エンヤク」の一部で使用できる。
VWは8日、米ラスベガスで開催されている「CES 2024」で、Cerence Chat Proを組
み合わせた音声認識システム「IDA」を自社モデルに順次導入していく計画を明ら
かにしていた。