Ifo経済研究所が10日に発表した独住宅建築業界の12月の景況感指数(DI)は前月を2.4ポイント下回るマイナス56.8ポイントとなり、統計を開始した1991年以降の最低を記録した。現状判断が一段と悪化したうえ、今後6カ月の見通しを示す期待指数も低迷している。調査担当者は「最近になって住宅金利が再び低下したにもかかわらず、状況改善の兆しはまだ見えてこない」と指摘。期待指数が極めて低いことを踏まえると、「2024年の見通しは暗い」と悲観的な見方を示した。
受注のキャンセルを受けたとする回答は22.1%に達し、前月の21.5%から拡大した。受注残高が少なすぎるとする回答は56.9%に達している。