デンマークの風力発電機大手ベスタスは11日、ポーランド西部のシュチェチン近郊
に風力タービンブレードの工場を建設すると発表した。同社が現地で生産を予定し
ている洋上風力タービン「V236-15.0MW」向けに長さ116メートルのブレードを製造
する。2026年に操業を開始し、1,000人以上を雇用する予定。25年の稼働を予定す
るタービン工場と合わせ、同地で最大1,700人以上の直接雇用を生み出す。
製造するブレードは長大なため道路や鉄道での輸送が難しく、顧客への納品に際し
ては直接船に積み込む必要がある。工場を設置するシュチェチンはバルト海に面し
たポーランド第2位の港湾都市であり、欧州のオフショア風力発電所に輸送しやす
い強みがある。
ベスタスは同地でV236-15.0MWタービンを年間400基生産する予定。ポーランド国営
石油大手オルレンとカナダのノースランドパワーが現地で進める洋上風力発電施設
の設置事業「バルチック・パワープロジェクト」向けに、同タービン76基を受注し
ている。