コベストロが再生原料を米エンシーナから調達

化学大手の独コベストロは17日、プラスチック廃棄物のケミカルリサイクルを手がける米エンシーナ・デベロップメントから再生原料を調達する長期契約を締結したと発表した。コベストロはケミカルリサイクル原料を初めて大規模に調達することになる。自社と顧客企業がスコープ3の領域で二酸化炭素(CO2)排出量を削減するのに寄与するとしている。

エンシーナはワールドスチールのケミカルリサイクル工場を建設し、2027年末から操業を開始する計画。コベストロは同工場で再生されたベンゼンとトルエンを調達し、ポリウレタンフォームの主要原料であるジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)とトルエンジイソシアネート(TDI)を生産する。また、ポリカーボネート原料のフェノールとアセトンを合成する。

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