値上げ予定の企業が減少、インフレ低下続く見通し

Ifo経済研究所が28日に発表した2月のドイツ価格計画指数(DI)は15.0ポイントと
なり、前月(18.8ポイント)を3.8ポイント下回った。同指数を強く押し上げてき
た消費者向けの業界も3.5ポイント減の28.9ポイントに下がっており、調査担当者
は「インフレ率は今後数カ月、低下が続く」との見方を示した。
Ifoは月例の企業景況感調査の一環として今後3カ月の販売価格見通しを質問してい
る。企業は「値上げする」「据え置く」「値下げする」のどれかを選んで回答。
「値上げする」の回答比率から「値下げする」の回答比率を引いた数に季節要因を
加味したものが価格計画指数となる。すべての企業が「値上げする」と答えれば同
指数は100ポイントとなり、すべての企業が「値下げする」とすればマイナス100ポ
イントとなる。同指数がプラスの領域にあれば、値上げを予定する企業の割合が値
下げ予定の企業を上回っていることを意味する。
消費者向け業界の2月の数値を分野別でみると、サービス業は26.8ポイントとな
り、前月の42.1ポイントから15.3ポイント低下した。特に宿泊(20.1ポイント減の
31.8ポイント)で下げ幅が大きい。飲食も11.9ポイント下がって54.0ポイントと
なった。
小売は1.0ポイント増の29.8ポイントとやや上昇した。食品・飲料販売店が13.1ポ
イント増の43.8ポイントと大きく上がったためで、その他の小売店は0.6ポイント
減の32.5ポイントに低下した。
製造業は4.9ポイントで、前月を0.6ポイント上回った。サービス、小売に比べ水準
は低い。
建設業は4.6ポイント減のマイナス5.0ポイントだった。値下げ予定の企業が値上げ
予定の企業より多い。

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