パナソニックの電池子会社パナソニック エナジーは27日、独H&Tリチャージと北米
における電池外装缶の長期供給契約を締結したと発表した。H&Tはパナソニック・
エナジーの米ネバダ工場構内でリチウムイオン電池生産向けに外装缶を供給してい
る。今回の契約により、2024年度の稼働開始を予定するカンザス工場にも供給を行
うことが決まった。
H&Tは高水準のプレス加工と大量生産をともに実行できる北米唯一の企業で、製缶
で最も重要な金属プレス技術や金型の設計、製造機能を持つ。主要工程を全自動で
行う生産ラインを設計し、安定した生産と品質、効率性も実現している。パナソ
ニック・エナジーのネバダ工場向けに17年から年40ギガワット時(GWh)弱相当の
外装缶を供給してきた実績がある。
カンザス工場では年およそ30GWhの生産が予定されている。H&Tは同工場への外装
缶供給に向け生産ラインを導入する。同社はカンザス州に工場を持つことから、パ
ナソニック・エナジーは物流のカーボンフットプリント低減、輸送費などのコスト
削減を図ることができる。