インフレ率が21年6月以来の低水準に、2月は2.5 %

ドイツ連邦統計局が29日に発表した2月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比
2.5%増となり、インフレ率は2021年6月以来の水準に低下した。インフレ率の下落は
2カ月連続。食料品の上昇率が大幅に縮小したことが大きい。
食料品は前月の3.8%から0.9%に低下した。食料品の上げ幅がインフレ率を下回るの
は21年11月以来で、2年3カ月ぶり。比較対象の23年2月は上げ幅が大きかったことか
ら、今年2月はそのベース効果で上昇率が小さくなった。
エネルギーは2.4%低下した。下げ幅は前月の2.8%を下回ったものの、物価を引き続
き押し下げている。エネルギーと食料品を除いたコアのインフレ率は3.4%に上っ
た。
物価の構成比重が50%を超えるサービスは上昇率が前月と同じ3.4%となり、物価を
強く押し上げた。外食に付加価値税の軽減税率を適用する臨時措置が昨年末で終了し
たことが大きい。宿泊と保険も上げ幅が大きかったもようだ。
インフレ率は前月比では0.4%上昇した。
欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が2.7%、前月比が0.6%。1月は前年
同月比が3.1%、前月比がマイナス0.2%だった。

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