BMWがNTTデータと協業、ルーマニアにIT合弁設立

高級車大手の独BMWは5日、NTTデータとルーマニアの大学都市クルジュ・ナポカに合
弁会社を設立する契約を結んだと発表した。BMWが欧州地域で導入するITソリュー
ションの開発と運用を行う。当初は120人のソフトウエア開発者で業務を開始し、年
末までに約250人に増やす。2027年までには4ケタ台に拡大する計画だ。
新会社ではNTTデータのアジャイル開発(ソフトを短期間で開発する手法)の長年の
経験と、現地のITコミュニティにおけるネットワークを生かす。BMWの欧州における
IT活動全般を支援するため、開発・生産から人事、販売、金融サービスにいたるIT関
連のプロジェクトとイノベーションを加速させる。
クルジュ・ナポカにはスタートアップ企業やデジタル分野の人材が多く、イノベー
ションを生み出す強力なエコシステムが機能している。BMWのIT部門で役員を務める
アレクサンダー・ブレシュ氏は、「NTTデータのような企業と協力することで強力な
ITハブを確立でき、IT専門家の不足を解消できる」とコメント。NTTデータ・ルーマ
ニアのマリア・メッツ最高経営責任者(CEO)は、今回の提携は自動車メーカー主導
のデジタル変革を支援することが目的だと述べた。

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