輸出が3年半来の伸び率に、1月は+6.3%

ドイツ連邦統計局が6日に発表した1月の輸出高(暫定値)は営業日数・季節調整
ベースで前月比6.3%増の1,356億ユーロとなり、3年半ぶりの大きな伸びを記録し
た。増加は2カ月ぶり。比較対象の2023年12月は4.5%減と大きく落ち込んでおり、
そのベース効果で伸び率が押し上げられた。
仕向け先地域別でみると、ユーロ圏が7.7%増の527億ユーロ、欧州連合(EU)の
ユーロ非加盟国が11.7%増の232億ユーロと特に大きく拡大。EU域外は3.1%増の
597億ユーロだった。最大の仕向け先である米国は1.7%減の125億ユーロに後退し
たものの、中国は7.8%増の81億ユーロと好転した。英国は8.1%減の68億ユーロ
だった。
輸入高(暫定値)は3.6%増えて1,080億ユーロとなった。ユーロ圏が10.2%増の
404億ユーロ、EUのユーロ非加盟国が12.0%増の208億ユーロと2ケタ台の伸びを記
録して、全体を強く押し上げた。EU域外は4.5%減の468億ユーロに後退。最大の輸
入先国である中国が11.1%減の104億ユーロ、米国も5.2%減の78億ユーロと振るわ
なかった。英国は18.4%増の31億ユーロと大きく伸びた。
貿易収支は275億ユーロの黒字となり、黒字幅は前月(233億ユーロ)を上回った。
前年同月(173億ユーロ)比では特に大きく伸びている。
非調整ベースの1月の輸出高は1,310億ユーロで、前年同月を1.5%上回った。増加
は7カ月ぶり。
同輸入高は7.5%減の1,085億ユーロとなり、11カ月連続で落ち込んだ。貿易収支の
黒字幅は前年同月の117億ユーロから226億ユーロへと拡大した。

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