そーせいが独社にライセンス供与、統合失調症の治療薬で

バイオ創薬のそーせいグループは11日、製薬大手の独ベーリンガーインゲルハイムと
新規グローバル提携とライセンスの独占的オプション契約を締結したと発表した。
ベーリンガーが同オプション権を行使すれば、そーせいは開発中の統合失調症治療薬
の開発・商業化ライセンスを供与することになる。
統合失調症の症状には◇妄想・幻覚などの陽性症状◇社会的引きこもり・無気力など
の陰性症状◇注意力・計画能力・記憶力の低下などの認知機能障害――の3種類があ
る。陽性症状にはすでに治療薬が存在するものの、既存薬が効かない、あるいは副作
用のため服用を継続できないといった問題がある。陰性症状と認知機能障害には現時
点で治療薬がない。
そーせいが開発中の治療薬はこれら3症状に効果があると期待されている。
現在「HTL0048149」という候補薬の治験が英国で行われており、第1a/b相臨床試験
の最初のデータリードアウトが2025年に予定されている。ベーリンガーはこれを踏ま
えてオプション権を行使するかどうか決める。
そーせいは契約一時金として 2,500万ユーロ、オプション行使料として6,000万ユー
ロをベーリンガーから受領する。また、開発、申請・承認、販売の目標達成に応じ最
大 6億7,000万ユーロのマイルストンを得、製品上市後にはロイヤリティも受け取
る。

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