送電インフラの火災に伴う米自動車大手テスラの独グリュンハイデ工場の操業停止期
間はこれまでの想定より短くなる見通しだ。復旧作業が予想していたよりも早く進
み、工場への送電が11日夜に再開されたためで、12日付の経済紙『ハンデルスブラッ
ト』は、13日にフル生産体制に戻ると報じた。
同工場のあるベルリン東南の地域では5日早朝、送電鉄塔の火災が発生し、周辺の広
い地域で停電が起きた。テスラはこれを受け、操業停止を余儀なくされた。当初は11
日の再開を見込んでいたが、復旧作業の状況を受け一時は18日にずれ込む見通しと
なっていた。
警察は放火とみて捜査を進めている。地元ブランデンブルク州当局はブルカングルッ
ペという名の極左グループが5日に出した犯行声明を本物とする見方を示した。
テスラの独工場はイエメンの武装組織フーシ派が紅海で行っている船舶攻撃を受け、
1月29日〜2月11日にも生産停止に追い込まれた。